1. >
  2. >
  3. トリシティの点検(前編)
工具箱の画像

トリシティの点検(前編)

長くCBR400F FORMULA-3に乗ってきたが、修理部品が手に入りにくくなっていよいよ修理が困難になった。愛着のあるバイクだったが、このまま乗り続けるのは無理だと断念せざるを得なくなって売却を決意した。

前々から気になっていた三輪バイクを買う足しにでもしようと思って査定に出したところ、トリシティくらいなら買ってもお釣りがくるほどの値が付いた。さっそく一番査定額が高かった買取専門店バイクワンに買い取ってもらうに至った。ありがたいことである。いちおうリンクも貼っておこう。
バイク買取専門店バイクワン

さて、こういう経緯でトリシティ125を手に入れたはいいが、トライクのメンテナンスについては驚くほど情報がない。

修理について自信がなければ業者にお願いするのが一番だろうが、せめてメンテナンスは自分でできるようになれるくらい、取扱説明書は読んでおいたほうがよさそうだ。

今回は、ヤマハ・トリシティ125のメンテナンスについて、自身の理解を深める意味でもまとめていく。少し長くなったので、前編・後編の二本立てで解説している。

エンジンオイルを点検する

まずはエンジンオイル量の点検から。平らな場所にトリシティを置いて、2~3分ほどアイドリングしてみよう。もしすでにエンジンが温まっている状態であれば、アイドリングは不要だ。

アイドリングが終わったらエンジンを停め、メインスタンドを立ててから2~3分ほど待ち、オイルを安定させてからオイルレベルゲージを外し、オイル注入部に挿入する。オイルレベルゲージを取り出し、オイル量がフルレベルとロアレベルの間にあるようなら、オイル量は多すぎず少なすぎない状態だ。

エンジンオイルの交換タイミングは以下を参考にしてほしい。

  • 初回:1ヶ月点検または1000km走行時
  • 2回目:4000km時
  • 3回目以降:4000kmごと、または1年ごと
  • あるいは、エンジンオイルが0.80Lになった時点で

このタイミングに限らず、もしエンジンオイルの汚れが目立ってきたら早めの交換が推奨される。

冷却水の点検

点検の一環として、冷却水の状態をチェックするのも忘れないようにしたい。エンジンオイルと同様に平らな場所で、ただしアイドリングはせず、エンジンが冷えた状態で行う。走行直後の場合は、エンジンを冷やしてから点検を行おう。

まずは冷却水の点検だ。冷却水が入っているタンク(リカバリータンク)を目視で確認し、冷却水がフルレベルとロアレベルの間にあれば問題ない。ただし、ロアレベルに近いのであれば冷却水の補充が必要だ。

冷却水の作り方にもコツがある。あらかじめ「ヤマルーブロングライフクーラント」を購入し、これと水道水を1対1にすることで作る。なお、これは必ず水道水でつくること。井戸水や塩分を含んだ水を使ってはいけないので注意しよう。

ちなみに、エンジンを冷やしておく理由は、エンジンが暑いと冷却水が膨張し、すこし水かさが増すため、正確な残量を把握できないからだ。そのため、冷却水の補填を行う際にもハイレベルを超えるくらいに入れると溢れてしまう可能性があるため、ギリギリまで入れるのではなく、ハイレベルとロアレベルの中間くらいになれば良い。