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3輪バイクの運転で注意したいポイント

今3輪バイクがひそかなブーム

随分と前から、ピザなどのファーストフード店で、宅配用の3輪バイクをよく見かけるようになった。
3輪バイクの特徴は、2輪車とは異なり、3輪走行で安定していることが一番に挙げられるだろう。
最近は
YouTubeなどで、バイクのカスタマイズが人気を呼んでいるが、この3輪バイクのカスタマイズも動画として挙げられて行いるのだ。

このような遊びの要素がある3輪バイクは、一部ライダーたちにとって、かなり魅力的に見えるのだという。
各メーカーもその需要を察知してか、次々と3輪バイクが発表されるようになった。
ただ、3輪バイクが特殊なのは間違いなく、その姿形だけではなく、走行の際にも2輪車とは異なることを、しっかりと留意していなければならないだろう。

トライクの事故が多発している ?

最近では、トライクがやけにクローズアップされがちだが、戦後間もなく日本でもミゼットを始めとする3輪車が主流であった時代があったのだ。
ただし、当時の3輪車は、かなり4輪車よりであった。
現在の3輪バイクトライクは、2輪車の延長を線上にあるもので、構造などはかなり2輪バイクに近いと言える。
ただし、決定的に違うのは、2輪バイクとは運転特性が全く異なっている。

そのため、最近では、トライクによる事故が多発しているという。
トライクの場合、2輪車のように小回りが利かないため、直進安定性は高いがコーナーは弱いという特徴をもつのだ。
そのため、カーブを曲がりきれなかった、または急ブレーキが間に合わず、ぶつかってしまったといった事故が多発している。
ヘルメットの着用の義務がないのも、事故の際の重傷率を高めている原因だろう。

3輪バイクのデメリット

3輪バイクは、転倒する危険性が少ないため、曲線の走行性能には優れている。
また悪路にも強く、安定性がかなり高く、安定した走りが楽しめるのが人気の秘密だ。
だが一方で、3輪バイクには、いくつかのデメリットがあるのだ。
それは、2輪車と比べ、タイヤが一本多いため、タイヤ交換機のコストや時間もかかってしまうところだ。

また構造上、2輪部分は交換の際に、とりまわしが難しいタイプのトライクが多い。
また基本的な問題なのだが、3輪バイクは好き嫌いがはっきりと分かれるというところだろう。
これは好みの問題なので、一概にデメリットとは言えないのだが、逆に2輪車と比べて、デメリットはかなり少ないと言えるだろう。

運転で注意したいポイント

トライクは、3人乗りが可能なタイプもある。
排気量50㏄以上のトライクであれば、高速道路も走行可能だがかなり危険を伴うことは間違いないだろう。
トライクは、4輪車と2輪車のいいとこどりといえば聞こえは良いが、法的な整理が完全に成されていないのが現状である。
先に説明したように、トライクによる重大事故が増えているのだが、乗用車のように車体に守られていないため、事故には極端に弱いのが現状である。

本来なら、ヘルメット着用義務がなされて当然なのだが、今のところヘルメット着用義務はない。
また、2輪車のように小回りが利かないため、突発的な衝突にも弱いのが、トライクの危険性ともいえるだろう。
最近は、高性能の3輪バイクも売り出されているが、こうした危険性があることを、しっかりと頭に入れていただきたい。