ジレラ フォコ500ie
ジレラ社は、知る人ぞ知るイタリアのオートバイメーカーだが、現在は同国のピアッジオ傘下ブランドの一つである。
ジレラ・フォコが登場したのは、2007年のミラノショーのことで、当時すでに販売されていた、ピアッジオ・MP3を上回る500ccの排気量として注目を集めた。
日本でも、2007年後半に、フォコ500ieが発売されたのだ。
トライクの場合、中型自動車免許以外にも、普通自動車で乗ることができるとして、大いに注目されたものだ。
現在は、新車販売は終了しているのだが、中古市場ではまだまだ健在である。
前輪にタイヤが二つ、そして後輪にタイヤが一つというトライクモデルだが、操作性が一般的なオートバイとは異なるため、ある程度の馴れは必要だろう。
ジレラ・フォコ500ie・2007年モデルの主な仕様
『ジレラ フォコ500ie主要スペック』
エンジン形式:水冷4ストロークOHC4バルブ 単気筒
排気量:493cc
最高出力:29.5Kw(40Hp)/7,250rpm
最大トルク:46.5Nm/5,250rpm
全長×全幅:2,210mm×790mm
シート高:780mm
車両重量:253kg
燃料タンク容量:12L内リザーブ1.8L
タイヤサイズ(前):120/70-12″” 51S チューブレス
タイヤサイズ(後):140/70-14″” 68S チューブレス
変速装置/変速方式:オートマチックCVTシステム
ボディカラー:レッド/オリオングレイ/ブラックデーモン
盗難防止:システム イモビライザー
参考価格:1,419,000円 (TMAX560 ABS:1,276,000円)
フォコ500ieの特徴
フォコ500ieは、同社のトライク・ピアジオMP3がベースとされているが、実際はエンジンやシャーシなど、ネクサス500SSがベースとなっている。
遊び心をそそられる、オフロードスクーターのようなデザインで、当時のユーザーたちも大いに注目したものだ。
センタースタンドも装備されているのだが、信号待ちなどでは自動的に自立する。
フロントタイヤのロック機能があり、スイッチを操作することで、特定の条件下での走行も可能である。
二輪車バイクのように、足をつけずに済み、風が強い時でも、横風の影響を受けにくいため、かなり安定した走行性能を楽しむことができるだろう。
最高速度は150kmと、決してパワーのあるマシンではないが、通常走行や近場のツーリングなどには問題はない。
フォコ500ieの魅力はここにある
トライクタイプの3輪バイクは、デザイン性もユニークで、大抵のユーザーたちもとりこにしてしまうのだ。
特に拡張性は高く、カスタマイズもフォコ500ieの魅力の一つとなっている。
タイヤに関しても、グッドイヤーやピレリの商品が手に入れやすい環境で、あまり気にしない方なら、国内メーカーのタイヤも装備可能だ。
屋根やトランクなど、後付けでカスタマイズしやすく、 トライク仕様なのでヘルメットは不要だが、安全性を考慮して装着してほしい。
カスタマイズパーツはそろっているが、国内メーカーと比べると、やや高めなのがネックと言えるだろう。
また、フォコ500ieの話しの中で、車検の際に専門店でないと通りにくいという声も聞かれる。
独自のハンドリングは、2輪車にないもので、チューン次第でさらにトルクUPを図ることができる。