X-ADV 3Wの特徴
ヤマハとホンダが本格的な3輪バイクの開発を行っていることが2010年代後半ころから話題にあがるようになり、一足先にヤマハが本格的なスポーツタイプの3輪バイク「NIKEN(ナイケン)」を市場に投入して大きな話題となった。
それに対してホンダも3輪バイクの開発が進んでいることを発表しており、今後の展開に注目が集まっている。
そんなホンダの3輪バイクの「切り札」的な存在として期待されているのが、 X-ADV 3Wなのだ。
これは2015年の東京モーターショーにおいて登場し大きな話題となったもので、現在でも市販化に向けて開発が進んでいる状況だ。
つまり、われわれ一般のライダーにとっては「まだ見ぬ未知のバイク」ということになる。
そのためまだ十分に情報が揃っておらず、憶測が先走りしている面もあるのが実情だ。
それだけ期待が大きいということなのだろう。
X-ADV 3Wのスペック
まだ市販化されていないため、具体的なスペックに関しても明らかではない。
しかしそのヒントとなるのが X-ADVシリーズだ。
X-ADV 3Wの名前からもわかるように、ホンダのアドベンチャーバイクのシリーズとして展開されている X-ADVを3輪バイク使用にしたものとなる。
つまり、オフロードバイクとしての魅力を備えつつ、長距離のツーリングにも適したスペックを備えたバイクになるのは間違いないだろう。
3輪バイクということで、より長距離・長時間のツーリングに適した内容になることも予想される。
そしてもうひとつスペック面で気になるのが、2021年に X-ADVがリニューアルされ、フルモデルチャンジされたことだ。
このモデルチェンジでは驚くほどの変更が加えられており、「従来のシリーズとはほとんど別物」との意見もあるほどだ。
例えば、エンジンの大幅な軽量化が実現したうえで大口径のスロットルボディを採用することにより、出力の大幅アップが実現されている。
さらにホンダ独自のバイク用のオートマチック機構であるDCTを採用することで、加速時の感触のアップや燃費性能の向上なども見られているのだ。
さらに、バイクとスマホを接続することでハンドルグリップから音楽の再生や通話などが可能になるHSVCSの搭載も、今回のフルモデルチェンジの大きな目玉と言えるだろう。
そうなると、現在開発中の X-ADV 3Wにおいてもこれらのスペックが採用される可能性が高いと見られる。
一方で、ハンドリングにおいては独自のものが採用されるとの噂もあり、 X-ADVの長所や特徴を継承しつつ、3輪バイクならではのスペックを備えたものになることが期待されている。
いずれにせよホンダらしい技術が搭載されたものなるのは確実で、一歩先を行くヤマハに対して3輪バイク市場で対抗しうる魅力的なモデルになると期待してもよさそうだ。