SPYDER F3-Sバイクの特徴
can-am SPYDER F3-Sはワイドボディが特徴的な3輪バイクだ。
3輪バイクの魅力は走行時の安定性だろう。
2輪のオートバイと比較すると、3点で車両を支えるため、重心が中心にくる。
走行中に転倒するリスクを考える必要はほとんどないので、初心者でも安心して運転できるのが魅力だ。
オートバイと比べるとボディサイズが大きいので、公道をツーリングする際には車幅を意識した走行が求められる。
それでも自動車では味わえない爽快感が3輪バイクにはあるのだ。
見た最初のイメージは、とにかくデカい！
フロント部分に車輪が2つあり、大型のフロントグリルがよりスパルタンなイメージを与えてくれる。
バイクでもなく自動車でもない、新鮮な感覚のスタイリングがとにかく目を引くのだ。
後輪は1つになっているため、フロントから後部にかけて絞られていくというスタイルになっている。
前から見ると大きさに圧倒されるのだが、サイドから見ると見た目は2輪のオートバイに似たスタイリングで、空力抵抗を意識したスマートなデザインを採用している。
実際に乗ってみると、体とのフィット感がまた素晴らしいのだ。
これならロングツーリングも安定かつ、快適にできるに違いない、そう思わせてくれるフォルムである。
操作はオートバイとは異なるため、慣れるまでに時間がかかるかもしれない。
ブレーキはハンドル部分にはなく、シフトもフットシフトではなく、ハンドルに装着されたパドル風シフトを採用している。
自動車にもバイクにもない、斬新なドライビングフィールが味わえるようになっているのも面白い。
気になるのがハンドリングだが、コーナーリングはバイクを操っているかのようなフィーリングだ。
しかも安定走行が楽しめるので、コーナーリングでも安心してツーリングができるようになっているのが頼もしい。
心配になるのが、公道の走行時に果たして流れに乗れるのか、ということかもしれない。
遅くて煽られたら大変だと思うかもしれないが、このバイクに限っていえばその必要は全くないと言えるだろう。
搭載エンジンのパワーは十分あり、加速性能も高く、合流でスムーズに流れに乗れるのがポイントだ。
SPYDER F3-Sのスペック
can-am SPYDER F3-Sはボディが全長2642ミリ、全幅1497ミリ、全高1099ミリとかなりのワイドボディだ。
シートはタンデムも可能な後部シート付きである。
パドルシフトはセミオートマで、シフトの上げ下げによる独特のツーリングが楽しめるのも魅力である。
排気量は1330ccと大排気量。
車重は386キロだから軽自動車よりも断然軽く、公道を走行していても、パワーを十分に出せる仕様になっている。
気になる価格は税抜269万円からとなっているので、サイドカーとしてもおすすめの一台と言えるだろう。