モンキートライクの特徴とは?
モンキートライクのおもな特徴は2つある。
まずホンダのバイクのモンキーシリーズに連なるモデルであること(正確にはホンダのモンキーをトライクカスタムしたもの)、もうひとつは「道路交通法上では自動車として扱われる」ことだ。
初代モンキーが登場したのが1961年だったが、じつは最初は遊園地の遊具として登場したものだった。
子供向けの可愛らしいデザインとなっており、これが現在まで続くモンキーシリーズのセールスポイントとなっている。
3輪のモンキートライクでもこの特徴が受け継がれており、しかも3輪ということで2輪にはない独特の可愛らしさとポップな印象が加わっているのも魅力として挙げられるだろう。
またモンキーシリーズはコンパクトな車体も長所となっており、軽さが魅力のスポーツタイプのバイクでもある。
かつては「車の積めるオートバイ」などとも言われ人気を博したが、モンキートライクでもこの点は共通している。
3輪なのでさすがに2輪のような軽さ・コンパクトさはないが、小型で軽快な走行が楽しめる点はまさにモンキーシリーズならではの魅力だ。
そして最大のポイントは、モンキートライクは道路交通法上では自動車として扱われるため、自動車の普通免許を持っていれば運転することができる。
しかもあくまで「自動車」なので、ヘルメットの装着が義務付けられていない。
そう、見た目はどう見てもバイクなのにノーヘルで公道を走行することができるのだ。
しかも原付バイクとは違い、速度制限も60km/hまで可能だ。
一方、当然と言えば当然だが、自動車扱いながらシートベルトの着用義務はない。
さらに車検の義務がないのも、重要なポイントとして挙げられるかもしれない。
モンキートライクのスペックは?
基本的にはモンキーシリーズと共通している。
たとえば軽く踏むだけですぐに始動させることができるフューエルインジェクション、4速リターン式ミッション、レスポンスに優れたスロットル、コーナーリングの安定感などがスペック上の魅力としてあげられるだろう。
2018年に発売された「モンキー125」では、ABSも搭載されているので安全性でも申し分ない。
なお、モンキートライクではトライクカスタムが行われる段階で排気量をアップさせるなどスペックを強化しやすいというメリットもある。
このようにモンキートライクは「ノーヘルで公道を運転できる3輪バイク」として位置づけることができるか、実際にノーヘルで60km/hを出して走るのはかなり無謀だ。
だからあくまでバイクとして扱い、ライダーに相応しい出で立ちとふるまいで運転することが求められる。
それさえ心がけていれば、一般の2輪バイクとはまた違った面白さ、さらにはモンキーシリーズの魅力を味わうことができるだろう。